写真「雪椿」の花は山茶花
110211付けの最新情報「雪の唐招提寺」の写真で中ほどにあります「雪椿」の花は山茶花(さざんか)でした。ホームページをご覧になった方からご指摘をいただきました。
教えていただいた椿と山茶花の見分け方の主なものは次の通りです。
椿:咲いた時、花の元がまとまっていて花びらが分離せず、カップ型の花。
花が散る時は花びら一枚ずつではなく、一つの花のまま散る。
葉は円に近い丸みがあり、艶々している。葉の周囲は滑らかな曲線。
山茶花:咲いた時、花びらが一枚一枚分離して開く。
花が散る時は、花びらが一枚ずつ散る。
葉は細長く、艶は少ない。葉の周囲にはギザギザがある。
花々に詳しくない私は、雪と濃紅色の花の情景であり、小林幸子の歌のタイトル『雪椿』が思い浮かんで、椿と思ってしまいました。間違った情報を発信し、申し訳なかったです。
白木蓮と辛夷
椿と山茶花のように、よく間違い易い二つの花として白木蓮と辛夷(こぶし)があります。本『迦陵頻伽 奈良に誓う』の第三章「吉野」に出てくる吉峯旅館(架空の旅館ですがモデルがあります)の庭に咲いている花が白木蓮なのか辛夷なのか、私にはなかなか判断ができませんでした。
いろいろ調べてみた結果、白木蓮と辛夷の主な違いが次のように分かりました。
白木蓮:花が咲き始めた時に、花の下に葉がない。
花びらの幅が広く、カップ型に咲く。
辛夷:花が咲き始めた時に、花の下に葉がある。
花びらは幅が狭く、一枚一枚分離して咲く。
白木蓮について書いていますと、吉峯旅館の白木蓮をつい先日観たかのように思い出します。凄い花の数で、一本の木でこれほどまでに多く咲くのかと思ったものでした。