執筆遅れのお詫び

週に1回以上この「最新情報」を掲載しようとしてきたのですが、事情があって執筆が遅れ、掲載できませんでした。「最新情報」を楽しみにして下さっていました方々にお詫び申し上げます。

私の今年の「お水取り」参拝は中止

東大寺二月堂のお水取りは大和に春を呼ぶ行事として知られています。大きな舞台づくりの二月堂から燃え盛る大きなたいまつが振りかざされ、多くの火の粉が撒き散らされる光景は壮観です。

私は今年、奈良の駅前のホテルに宿泊を予約し、3月12日の深夜に行われます「お水取り」そのものを参拝する予定でした。そのものと敢えて書きましたのは、上記の燃えるたいまつを拝観するのではなく、深夜に厳かに行われます若水汲みを参拝したかったからです。

しかし前日に東日本巨大地震が発生し、被害情報の収集と東北や関東に住む親族の安否確認に疲れました。親族は無事でしたが、大変な人数の犠牲者が出た地震のことを思いますと、気持ち的に年中行事へ行く気になれませんでした。

お水取りは悔過(かけ)法要と言って過ちを悔い、仏様に許していただくものですが、鎮護国家、天下泰安、風雨順時、五穀豊穣を祈るものでもあります。そのため被災者の方の鎮魂のためにお参りするということも考えられたのですが、気力が湧きませんでした。来年、改めて「お水取り」そのものを参拝に行きたいと思います。

今年の「お水取り」

戦時中も途切れることなく行われてきた東大寺二月堂の「お水取り」は、今年(2011年)も行われ、開始以来1260回となりました。新聞によりますと、3月12日から14日にかけて東大寺の北河原公敬管長が「おたいまつ」の参拝者にメッセージを述べられたそうです。以下は東大寺のHPに掲載されていますメッセージの一部抜粋です。

「ご承知のように3月11日未曾有の大災害が国を襲いました。

本日ここにお参りにいらした皆様に、私より3つのお願いがございます。

私や東大寺と共に

1つは、被災され亡くなられた方々のご冥福をお祈りいただきたいと存じます。

2つは、今、困難な状況にいらっしゃる方々へ思いをはせ、共に苦しみを感じましょう。

3つは、社会復興の為に、皆様がそれぞれのお立場で、各々が持っておられる力を尽くして下さるようお願いします。」

*北河原公敬管長のメッセージ全文が載っています東大寺HPのURL

 http://www.todaiji.or.jp/message.html