●豊田市で唐招提寺障壁画展

奈良の唐招提寺の障壁画が、4月22日(土)から6月11日(日)まで愛知県の豊田市美術館で展示されます。正式な展覧会名は「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」といいます。現在、御影堂が平成の大修理中のため、障壁画が寺院外で展示されています。

この障壁画は、唐招提寺でも1年に1回、開山忌の時の3日間しか一般公開されないものですので、東海地区の方をはじめ多くの方々に鑑賞をおすすめしたいです。

展覧会の詳しい情報は豊田市美術館の公式ホームページをご覧ください。

●今回の展覧会をおすすめする理由

開山忌の時に唐招提寺で障壁画を拝観すると、大勢の人でゆっくり観られません。また、当然のことながら御影堂の部屋の間取りに合わせて障壁画が設置されていますから、正面から間近に観ることの出来ない絵がかなりあります。

美術館での展示の場合は、最も混雑する時間帯を避けて入館すれば、これらの不具合はないと思います。素晴らしい障壁画をゆっくり鑑賞してみてください。海の絵では濤(なみ)の聲(こえ)、山の絵では山雲の中に滝の音やホトトギスの鳴き声を感じるのではないでしょうか。

なお、今回の展覧会では御影堂に安置されている国宝の鑑真和上坐像と坐像の厨子の絵「瑞光」は展示されないようです。これらは唐招提寺の新宝蔵で開山忌の前後3日間(6月5日~7日)公開されますので、ご希望の方はそちらで参拝と拝観をお願いします。

●ご参考:拙著『奈良に誓う』での御影堂障壁画に関する記述

当ホームページの「鏡清澄が推奨する奈良の『月々の情景』」の6月の「唐招提寺の開山忌」に、拙著『奈良に誓う』での御影堂障壁画に関する記述の一部を掲載しています。こちらからご覧いただけます。1つめの「…中略…」から2つ目の「…中略…」までの間の文章を読んでいただければ、障壁画の雰囲気が分かるのではないかと存じます。