①檜隈寺址

「四神の館」の裏手は小高い山になっていて展望台がありました。登ってみると畝傍山や耳成山などが見えます。手前には檜隈寺(ひのくまでら)址があるとのことなので、そこへ行ってみることにしました。「四神の館」でも、檜隈の郷は渡来人の東漢(やまとのあや)氏が住み着いた場所であると展示されていました。そして檜隈の郷の発掘調査では、韓国にあるオンドルの遺構が出てきたのでした。

檜隈寺の址である「於美阿志(おみあし)神社」はひっそりと建っていました。私には、於美阿志神社そのものより、神社前から延びている道の先にある檜前(ひのくま)の家々や、その先に見える畝傍山がとても印象的でした。ここに大陸や半島から日本へ移住してきた人達が住んだのだ、その人たちは畝傍山が見える飛鳥や藤原の宮の政権で働いたのだと思えたからです。

②空腹の穴埋め

檜隈寺址から近鉄の飛鳥駅に向かって歩いていきました。途中に喫茶店か蕎麦屋さんがあるだろう、そこで食事をしようと思ったからです。時刻は三時を優に回っています。しかし、途中にそれらの店は一軒もなかったです。

結局、飛鳥駅前の産地直売所「あすか夢販売所」で売れ残っていた焼き芋と草団子を買い、駅ホームの待合室でそれを頬張りました。空腹が我慢できない状態だったのです。そのとき女子高生が待合室に入ってきました。焼き芋が喉につかえそうでした。