①赤膚焼
大和郡山市の小川二楽窯で赤膚焼を体験しました。机の上に作業台と粘土が置いてあり、手捻り(てびねり)で茶碗とか皿とか箸置きを作ります。
私は陶芸初体験で抹茶茶碗に挑戦しました。
粘土をこねてちぎり、一部の粘土で平たく丸い形の底の部分を作ります。次に、他の土を直径1センチメートルくらいの細長い紐状にし、底の部分の粘土の端の上にグルグルと巻いて、茶碗の側面に相当する部分を積み上げていきます。
巻き方にムラがあると粘土の薄いところができ、手で撫でながら補強する必要があります。時間をかけすぎると土が乾いてくるし、水でぬらすと土が柔らかくなって茶碗の側面が下へ垂れてきます。なかなか上手くいきません。
それでもなんとか形にして、焼いてもらうよう頼みました。抹茶茶碗というより、飲み残した湯茶を捨てる「湯こぼし」のようでした。なんとも恥ずかしい肉厚な器です。
*小川二楽窯のURL: http://www5.kcn.ne.jp/~niraku/
赤膚焼の体験費用:2,500円/人(粘土費用込)
②紙漉き
吉野の和紙は奈良以外にもよく知られていますが、国栖(くず)の里はその和紙作りの中心です。私達が紙漉き体験をしたのも国栖にある植(うえ)和紙工房です。
初めに庭に生えている木の楮(こうぞ)について工房の人が話をしてくれ、楮の皮を剥いで繊維成分にするとのことでした。
次に柔らかくなった楮の繊維成分や他の木の繊維成分も混ぜてドロドロの水溶液が作られます。そのドロドロな水溶液がたっぷり入れられた槽に、網の付いた木製の枠型を浸して繊維分を掬い上げ、ジャブジャブと主に左右に揺すりながら水分を下へ落とします。
掬った繊維分が乾くと紙になります。枠型の揺すり方がポイントのようで、下手をすると一枚の紙で厚いところと薄いところが出来てしまいます。
枠型で掬い上げた繊維分から水が下へ落ちている間に、繊維分の上へ草花などを散らして模様をつけます。私は小さな葉書を作ったのですが、大判の壁掛けを作った人もいました。
*植和紙工房のURL: http://kuzunosato.jp/self/uewashi.html
紙漉きの体験費用: 葉書き/人(1,200円)