①3つの特色

今年(2018年)吉野山へ花見に行って、いつもと違うなと感じたことが3つありました。

1つめは、全山ほぼ同時期に桜が咲いたこと、

2つめは、吉野山ロープウェーが運休中であること、

3つめは、外国人観光客が多いことです。

②全山ほぼ同時期に咲いた桜

吉野山の桜は例年、麓の下千本から中腹の中千本、頂に近い上千本、奥千本と順に咲いていって、約1ヶ月にわたって花見が楽しめるのですが、今年は異変が起こりました。

3月中旬からとても暖かい好天の日が続き、桜の開花がいつもの年より約1週間早まるとともに、下千本から奥千本までほぼ同時期に花が咲いたのです。

私が吉野山へ行った4月3日には奥千本の金峯神社の参道坂道の桜も五分咲きでした。

上千本、中千本、下千本は満開で、細かい花びらが視野の全面を覆い、そのモザイク模様の美しさは素晴らしいものでした。

③ロープウェーが運休中

現存するもので日本最古のロープウェーである吉野山のロープウェーが、設備故障のため運休になっています。

昨年の4月末から運休ですので、1年近くも止まったままです。

設備が非常に老朽化しているのでしょうか、心配です。

花見の季節までに修理が完了しなかったのは、運行会社や地元住民にとっても、花見客にとっても残念なことでした。

しかし考えようによっては、花見客はロープウェーに乗る代わりに近鉄吉野駅(ロープウェー千本口駅)からロープウェー吉野山駅まで七曲り坂を登れば、道中美しい下千本の桜を楽しむことができて、新たな楽しみになると思います。

④外国人観光客の増加

今年、吉野の山道を奥千本から下ってきて驚いたことは、外国人旅行客の多さです。

中国や韓国の人が多かったですが、欧米人も来ていました。

あちこちから元気な外国語が聞え、見晴らしの良いところでは二人並んで写真の自撮りをする姿が目に入りました。

外国人旅行客の急増は日本のどこでも言われていることですが、吉野の山へ桜を観にくるまでなったかと感慨深いものがありました。

⑤今年の写真

ロープウェーの運休中の写真や外国人花見客の多さを写真に撮るよりも、やはり吉野山の桜の美しさを撮影することに夢中になりました。

それらの写真を5点掲載します。