① 保山耕一氏の作品上映会

5月26日に奈良県立図書情報館で保山耕一氏の作品上映会が行なわれました。

この上映会は、保山氏が撮影した奈良の自然や文化財の映像作品が高い資料価値を持っているため、図書情報館が館への提供を依頼し、正面入口にて常時映写することになったことを記念して行われたものです。

上映会の会場には、当初予定人数の倍の人が視聴に来られ大盛況でした。

②素晴らしい保山氏の映像

会ではいろいろな動画が映写されました。タイトル名は私の若干の記憶違いがあるかもしれませんが、主なものを挙げると次の通りです。『奈良――365の季節』、『奈良、時の雫』、『佐保川の桜』『春日大社』、『大和の誇り』、そして岡本彰夫氏の本『道歌入門』(みちうたにゅうもん)とのコラボ作品です。

どの作品も美しい奈良の情景が映されました。奈良の種々の場所、歴史的に有名なところや寺社、山里、懐かしい田園風景などが四季折々の姿を見せてくれます。

一日の朝から夜までの時間の変化を映し出してくれます。出てくる花の種類だけでも何十種でしょう。特に桜やイチョウの散るシーンや霜の朝日に融ける情景が私の印象に残りました。

会場では撮影が禁止されていたため、このホームページに掲載できる写真はありません。

そのため、上映会で配布された資料に載っていた保山氏の撮った映像の1コマを掲載します。

保山氏の映像はユーチューブの下記のURLで観られますので、それをご覧になって下さい。

ユーチューブ『奈良、時の雫』

https://www.youtube.com/playlist?list=PLS5Pw7C3Z4tCwQ10as2VF9Q-6Du_hWEpF

③感動した「道歌と映像のコラボ」

どの映像も吃驚してしまう美しさで、とても素晴らしいです。そんな中で私が感動したのは「道歌と映像のコラボ」でした。

道歌とは、岡本氏からの受け売りですが、道徳的和歌、教訓和歌のことだそうです。

映された動画は、水の張った田んぼでお百姓さんが田の草を取っているものです。赤い夕陽が山の方から照っていて、水面に反射しています。お百姓さんの姿はシルエットです。そこに道歌が文字で示されました。

「この秋は 雨か嵐か 知らねども けふのつとめに 田草とるなり」