雨にけむる壷阪寺の桜と仏像
数か月前から「この日にグループで壷阪寺へ行きましょう」と言っていた日は生憎の小雨となりました。
桜がほぼ満開とのことなので、予定通り待ち合わせをして近鉄・吉野線の壺阪山駅から壷阪寺へ行きました。
雨雲の下に桜が今を盛りと咲いています。
石造りの壷阪大仏が桜に囲まれて桜色に染まって見えます。雨雲さえ赤みを帯びています。
雨が少し強くなってきました。
境内を歩いていて南の方を見ると雨にけむって観音像が立っています。
うっすらと墨絵のような像で、どことなく頼りない感じがしましたが、これはこちらの心象風景が反映したのかもしれません。
手前の桜が観音像の立っている蓮台のように見えました。
晴天下の壷阪寺の桜と仏像
翌日は晴天でした。
再度、壷阪寺へ行きました。
晴天下で仰ぎ見る大釈迦如来石像は凛々しく毅然としています。
桜の中にその白い大仏の顔をアップにして写真を撮りました。
これが「桜大仏」と呼ばれる画像です。
カメラをズームバックしていくと壷阪寺の伽藍が多くの桜と共にレンズに収まりました。
境内の通用口の方から南の山の斜面へ行くと、高さが20メートルという大きな観音石像があります。
昨日、雨の中にうっすらと見えた仏像です。
今日は桜を横に穏やかな顔を見せています。
壷阪寺の大雛曼荼羅(だいひなまんだら)
桜とは直接関係ないのですが、壷阪寺では3月1日から4月中旬まで約3000体の雛人形を本尊の十一面観音菩薩像の周りなどに展示していて、見応えがあります。
これは「大雛曼荼羅(だいひなまんだら)」と呼ばれるものです。
3月いっぱい、壷阪寺のある奈良県高取町のイベント「町家の雛めぐり」が行われていますので、それと歩調を合わせた取り組みでしょう。
なお、壷阪寺については以前にこのホームページでも「2017-02-17 もっと知られて良い壷阪寺」という紹介記事を掲載していますので、そちらも参考にして頂ければ幸いです。
藤原京跡の菜の花と桜
藤原京は飛鳥時代後半の都城で、持統天皇の時(西暦694年)にここへ遷り、文武天皇・元明天皇の治世を経て西暦710年に平城京へ遷りました。
藤原京跡は現在の橿原市と明日香村にかかる地域にあって、春は菜の花や桜、秋はコスモスが綺麗に咲く場所です。
私も藤原京跡の菜の花と桜が見頃となる時に写真を撮りに行きました。
一面に咲く菜の花と土手の木々に咲く桜、そして青い空が印象的でした。
また、大和三山の一つの耳成山が菜の花畑の向こうに見えて、ここが古代の宮跡なのだと強く感じました。