●彼岸花と飛鳥寺

飛鳥寺は創建当時の名称が法興寺で、日本最初の本格寺院です。

「仏法を興す」という寺名が如実にそれを物語っています。

一般に蘇我氏の氏寺と言われていますが、寺建立にあたっては高句麗や隋から贈られた金などが使われているとのことですから、国の寺に近かったのだと思います。

現在の飛鳥寺の拝観入口は東側ですが、参拝後に西側へ出ることも可能です。

西出口の先には稲田があり、畦(あぜ)には赤い彼岸花が咲いていました。

傍には乙巳(いっし)の変で討たれた蘇我入鹿の「首塚」と呼ばれる石塔があります。

写真は西側から見た飛鳥寺です。

●紅白の彼岸花咲く高松塚古墳への道

国営飛鳥歴史公園は石舞台地区、甘樫丘地区、高松塚周辺地区など5つの地区から成り立っています。

いずれも飛鳥の自然を感じられる所ですが、高松塚周辺地区は広々とした草地があって気持ちが良いです。

飛鳥美人の壁画で有名な高松塚古墳へ行く道の傍らには、赤と白の彼岸花が所々に咲いていました。

白い彼岸花はあまり見ませんので興味深く感じ、写真を撮りました。

●彼岸花咲く葛城の里

奈良県の西部にある御所市(ごせし)。

ここは彼岸花の季節になると近鉄御所駅前から「さんろく彼岸花シャトルバス」という臨時バスが運行されます。

1日乗車券が200円と安く、葛城山の東麓の彼岸花を巡るのに便利です。

写真「彼岸花咲く葛城の里」は、豊かに実った稲田の脇に赤い彼岸花が一直線に伸びている風景を撮ったものです。

稲田の向こうには一軒の家が木々の間に見え、左手上方には葛城山の一部が姿を見せています。長閑な、そして広々とした景色でした。

小川沿いにも彼岸花が咲いていました。

小川の水が堰のところで白く泡立つため、彼岸花の赤と対照的でした。

●九品寺の彼岸花

九品寺は葛城山麓の寺で、ここには彼岸花の群落があります。

畑一面に彼岸花が咲いているのは壮観です。

ただ周囲の明るさとの関係でしょうか、カメラの露出設定がまずいのでしょうか、なかなか良い写真が撮れません。

彼岸花の赤がどうもくすんでしまうのです。

そんな中で、若干ましなものを2枚掲載いたします。

「九品寺の彼岸花」および「九品寺の彼岸花と大和の山々遠望」です。

「大和の山々遠望」の写真で中央左寄りの手前に黒く見えるのが大和三山の畝傍山です。

写真
彼岸花と飛鳥寺
紅白の彼岸花咲く高松塚古墳への道
彼岸花咲く葛城の里